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産女の幽霊

光源寺に伝わる民話 「産女の幽霊」

御開帳 毎年8月16日 10時~16時

※拝観料なし
※駐車場なし(混雑の為、この日は境内乗り入れをご遠慮ください)
※御開帳の日は、随時「産女の幽霊」の紙芝居を行っています
※どなたでもご自由にご参詣ください 

民話「産女の幽霊」

昔、長崎の麹屋町に一軒の飴屋さんがありました。
ある晩、戸じまりをしようとしていると
 トントン・・とおもての戸をたたく音がします。
「ごめんやす、飴を一文ほど売ってくれはりますか。」
戸をあけると、そこには真っ青な顔の女の人が立っていました。
 飴屋の主人は、“こんなおそくにどこの誰やろうか。気味の悪かね・・”と思いながら飴を一つ売りました。


ところが次の夜もその次の夜も女の人は飴を買いにきたのです。それから、七日目の夜のことです。
「すんまへん。今夜はお金がなくなってしもうたさかい、飴を一つめぐんでくれはりませんか。」
不思議に思った飴屋の主人は飴をめぐんで、女の人の後をそっとつけてゆきました。すると、女の人は光源寺本堂裏のお墓の前でふっと消えたのです。
「うわっ、こ、ここは、墓じゃなかね!」飴屋の主人はあわてて逃げ帰りました。


翌朝、光源寺の住職さんに立ち会ってもらい、お墓を掘りかえしてみると、あの女の人が生まれて間もない元気そうな赤ちゃんを抱いているではありませんか。
女の人は、お墓に入れてもらった六文銭を一文ずつ使い、赤ん坊に飴を買って食べさせていたのです。
住職さんが不思議に思って調べてみると、藤原清永という若い宮大工が父親であるとわかりました。


清永は京都で修行中に女の人と恋仲になったのですが、長崎に戻ると親の決めた別の女の人と結婚したのです。命がけで京都から長崎までやってきた女の人は、行いくあてもなく、悲しみのあまりに死んでしまったのでした。清永は悪いことをしてしまったと嘆き、赤ん坊を引き取って育てることにしました。
 


数日後、飴屋にまたあの女の人がやってきました。
「おかげさんで我が子を助けてもらえたさかい、何ぞお礼をさしてもらえへんやろうか。」と言います。
飴屋の主人が「この辺りは水がなかけん困っとります。」と言うと、女の人は「明日の朝、この櫛が落ちているところを掘ってみておくれやす。」そう言い姿を消しました。

 

 

 

翌朝、近くに女の人の櫛が落ちており、早速掘ってみると冷たい水がこんこんと湧き出してきました。
町内の人々はここに井戸を作り、この井戸は、渇れることなく人々の喉を潤し続けたということです。

浄土真宗本願寺派
巍々山 光源寺

〒850-0802
長崎県長崎市伊良林1丁目4-4
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