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【活動報告】2018年12月8日 歓迎 シアトル別院参拝団 光源寺に来寺

歓迎 シアトル別院参拝団 光源寺へ来寺
江戸時代の天保時代からそびえる光源寺境内の色づき始めた大銀杏、小春日和の十一月二十五日は日本一の秋晴れでした。光源寺を初めて訪れるアメリカ・シアトル別院のメンバー(門信徒)の参拝団は、二十代から八十代までの三十四名。引率はシアトル別院で輪番を勤める光源寺住職の弟さん。
午前九時半に、「ひかり子ども会」の子どもたちが手に手に日の丸と星条旗の小旗を持ち、おそろいの法被姿で出迎えました。
タクシーに分乗し到着する皆さんの中には、日本のお寺の梵鐘を撞くのが“夢”という人も。早速鐘楼に向かい鐘撞き、 “ご恩、ゴオ~ン”と鐘の音は長崎の街中に響いていました。
本堂ではお勤めが始まりました。皆で唱和した『三帰依』は英語で、『重誓偈』と『らいはいの歌』は日本語を主に唱和です。シアトルの皆さんが手に持つ聖典は紫色の表紙に金色の横文字で「Service Book」と印刷されていました。
光源寺住職による日本語と英語を交えての歓迎挨拶
 
「ようこそ光源寺へ、皆さんにお会いするのを楽しみにしていました。こういう話があります。山に住む人、海辺に住む人、都会のビル街に住む人、太陽が昇り、太陽が沈むところは、それぞれ違っても、太陽は同じ一つです。日本とアメリカ、住むところは違っても“ナムアミダブツ”のお念仏はまったく同じです。一緒に南無阿弥陀仏とお参りしましょう。」
 続いて光源寺に伝わる民話「産女の幽霊」の紙芝居、横には英文のコメントのも添えられていました。この紙芝居は婦人会が制作し朗読も行いました。
シアトル別院を輪番を勤める住職の弟がDVDで紹介
 
シアトル仏教会(寺院)はサンデーサービス(光源寺の「日曜礼拝」)や佛教青年会、ハロウィーン・パーティー等々でなかなか活発なようです。ただしハロウィーンは日本みたいなバカ騒ぎではないですよ。婦人会のお楽しみは「お講」、この日に作られる料理は日本と変わらない家庭料理、ウドン・牛丼・焼きおにぎり等々、手作り饅頭もあるそうです。
音楽活動も盛ん、毎週「サンデーサービス」で歌う「We Are One」はシアトル仏教会オリジナル曲だそうで、メンバー(門徒)が作詞作曲した歌だそうです。ウクレレとエレクトーン演奏による軽やかなメロディー、歌詞は ♪ナモアミダブツ~ ナモアミダブツ… We Are One♪ アメリカでは歌は起立して歌うそうですが、光源寺の皆さんもアメリカ式に全員起立。メンバーの人たちは英語で歌い、光源寺の皆さんも英語で口ずさみ、日米合同の仏教讃歌の唱和が実現しました。光源寺でも流行りそうな仏教讃歌でした。なおシアトル仏教会では、英語で歌う仏教讃歌集を出版予定だということです。一時間余りの和やかな第一部の法要が「We Are One」で滞りなく終わりました。
日本舞踊「粟餅」で第二部スタート
 
祝舞となった「粟餅」は、江戸の街で、曲づきをしてみせながら粟餅を売り歩く様子を舞踏化したもの、よくお祝の席で披露されるそうです。
薄紫と黄色の着物姿で踊ったのは、光源寺住職の双子の姪っ子。シアトルの皆さんたちにとってユーモラスな二人の踊りは、日本の旅を身近に感じるひと時だったようです。 “♪あーれはサー こーれはサー ドッコイサノサ!”と搗きあげ餅を二人は、拍手喝さいのシアトルの皆さんにプレゼントしました。
 コーラスが始まりました。光源寺「シャンティ」の皆さんは“スキヤキ”「上を向いて歩こう」を、「チームシアトル」の皆さんはウクレレとエレクトーン演奏による「ネンブツ」「Electric Slider」等を本堂いっぱいに賑やかに歌いました。
第二部の締めは光源寺名物の龍踊
あちこちウロコがはげかかった龍を子ども会のおじいちゃんが修理、子どもたちも練習を一か月前から行いました。舞台に登場した龍は玉使いは来年から一年生の女の子、龍の頭を小学校6年生が持ち、可愛い龍踊となりました。シアトルのメンバーの皆さんも、子どもたちが演奏する異国情緒あふれる龍囃子に魅せられ、本堂いっぱいに光源寺龍踊を楽しみました。
婦人会のみなさんが前日から準備したランチメニュー
 
お昼ご飯となりました。今回のメニューはうどん、おでん、カレーライスにデザートはアイスクリームと秋の果物の盛り合わせです。光源寺仏教婦人会の皆さんたちが前日から準備した愛情がこもった馳走です。
 
料理が並べられました。シアトルの皆さんにも分りやすいようにとイラスト・英文付きで
 
“ODEN”“Boiled Egg”等々、カレーコーナーには“甘口Extra Mild” “中辛 Mild”の中吊り案内がありました。
シアトルの皆さんは書院で、門信徒、子ども会の皆さんは本堂で和気あいあいとお昼ご飯を頂きました。中年の男性・ウメダさんは「おいしかった、みな食べたヨ」と満足していました。
 
シアトル別院の皆さんは、十一月二十日に成田に到着し東京見物、そして“先生のお寺”がある長崎へ。前日は電車の一日乗車券を使い平和公園やグラバー邸を訪れました。二日目が光源寺参拝でしたが、午後一時半が別れの時間です。再びタクシーに分乗しホテルへ戻り、そして福岡、尾道、京都へ。本山西本願寺を参拝し、十二月一日に成田から帰国しました。
シアトルの皆さんが語った言葉は“光源寺はフレンドリー”
 
シアトル仏教会の皆さんに、光源寺のこと、長崎のこと、日本のことを聞きました。長崎を訪れたのはほとんどの人が初めてだったようです。
長崎は初めてのジュリアン・トサヤさん
「長崎の人は優しいしフレンドリーですね。電車に乗ってあちこち訪ねました。坂があり、丘があり、何かシアトルに似ているところがあります。食べ物はおいしかったですよ。先生のお寺光源寺は気持ちがいい、ベリーファミリーですね」
 
広島県ご出身のフジ アイコさん
「親戚と同窓生に会うのを楽しみに日本旅行に参加しました。日本のおいしい料理も食べたいですね。光源寺は素晴らしい、大きなお寺で、いい雰囲気ですね」
 
クボ マサコさん
「主人の三回忌を済ませたので、久しぶりに日本に帰ってきました。先生のお寺(光源寺)を見せていただき感激、良かったです。光源寺はすごく和やかで家族的フレンドリーな雰囲気、皆さんに良くしていただき感謝しています」
 
男性 ウメダさん 
「長崎は初めて、先生のお寺にお参りできてよかった、日本の良さを感じました。長崎は坂や丘があってシアトルと似ている街、親しみが持てる街。お昼は美味しかったですよ。カレーライス、ウドン、おでん、、アイスクリームも果物も、みないただきました。手作りでしょう、おいしかったです」
 
次は5年後に来日予定だとか。2023年に宗祖御誕生850年、2024年に立教開宗800年の法要が予定されています。一緒にお勤めできればいいですね。
浄土真宗本願寺派
巍々山 光源寺

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